カナダ留学を希望するとき、滞在方法をどうするのかが悩みになります。
カナダでの住まい探しの方法はいくつかありますが、それぞれメリットとデメリットがあるので、しっかりと比較し選ぶことが大切です。この記事では、カナダ留学で代表的な7種類の滞在方法を紹介します。
- カナダ留学での滞在方法
- カナダ留学での滞在先の探し方
- 滞在先を探す際の注意点
- お薦めの滞在先の探し方
カナダと日本の違いを踏まえた、おすすめの住まい探しや、注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
カナダ留学で選べる滞在方法7選
カナダ留学のときに滞在先として、よく選ばれているのは以下の7種類です。
- ホームステイ
- 学生寮 (学校運営)
- 学生寮 (民間企業が運営)
- ルームシェア
- 賃貸アパート
- ホテル
- Airbnb
ここでは7つの滞在方法について、それぞれの仕組み・料金の相場・メリット・デメリットと共に紹介します。
① ホームステイ
ホームステイは、留学生を受け入れている家庭に住まわせてもらう方法です。カナダではゲストハウスがあったり、子供が独立して部屋が空いていたりするときに、ホームステイを受け入れている場合があります。ちなみに未成年で単身の場合は全寮制や学校が学生寮を持っている場合を除いて、このホームステイしか選択肢はありません。
ホームステイの仕組み
ホームステイは、留学生を受け入れている一般家庭を住まいとして、ホームステイ料金をホストファミリーに支払う仕組みです。語学学校や留学エージェントなどの紹介を受けて探すのが一般的です。ホームステイ先の家庭は紹介会社の基準で審査をしており、安全性が高い滞在先といえます。
ホームステイ料金
ホームステイでかかる料金は毎月10万円~15万円が相場です。バンクーバーやトロントなどの物価が高い地域では相場が高めですが、地方になると若干料金が安くなります。ホームステイでは宿泊費だけでなく、毎日の3食、または2食分の食費、水道光熱費やインターネット費なども込みの料金になっているのが一般的です。
ホームステイのメリット
ホームステイのデメリット
カナダでのホームステイについて、お伝えする記事を以前書きました。ホームステイが気になっている方はぜひ読んでみてください。
② 学生寮 (学校運営)
学生寮とは、留学先の学校が提供する共同住宅で、同じ学校の学生同士が一緒に居住する施設です。カナダでは敷地内に寮を建設して運営しているのは総合大学などの一部に限られ、多くはありません。また、一部の学校ではコンドミニアムや一軒家を所有していたり、借り上げて学生寮として提供している場合もありますが、非常に少数です。
学生寮(学校運営)の仕組み
学生寮は、在学している学生のみが住むことのできる宿泊施設です。キッチン、トイレ、ランドリーなどは共用で、ベッドルームも個室ではなく複数人でシェアする場合がほとんどです。学校が運営しているため、入学時に希望を出し、空室があれば入居できます。総合大学の学生寮には、遠方から来たカナダ人学生の利用を優先する場合もあります。
学生寮(学校運営)の料金
学生寮の料金は、月額10万円~20万円が相場になっています。料金は学校のグレードや相部屋の学生の人数などによって異なります。ほとんどの場合、水道光熱費などもすべて込みの料金です。
学生寮(学校運営)のメリット
学生寮(学校運営)のデメリット
③ 学生寮 (民間企業が運営)
民間企業が留学生を対象に運営している学生寮もあります。このタイプの寮では、さまざまな学校に通う学生や働いている留学生が、一戸建てやアパート、コンドミニアムをルームシェアをしたり、ユニットに住んだりします。
学生寮(民間企業が運営)の仕組み
民間企業が所有していたり、契約している一軒家やコンドミニアムを学生向けにシェアルームとして提供しています。寮のある学校は限られていますが、入学と合わせて申し込めるので留学生にとって選びやすい住み方の一つです。また学校に通う予定がなくても入居が可能な場合もあります。
学生寮(民間企業が運営)の料金
毎月7.5万円~20万円が家賃相場です。物価が高い都市部では学校による借り上げの費用が高くなるので、おのずと家賃も高くなります。家賃には食費は含まれていないとお考えください。
学生寮(民間企業が運営)のメリット
学生寮(民間企業が運営)のデメリット
④ ルームシェア
ルームシェアは、複数の人でアパートの一室や一軒家を間借りして住む方法です。キッチンやトイレなどは共用にして、ベッドルームのプライベート空間はそれぞれ確保するケースが多くなっています。学生だけでなく、社会人も一緒に住む場合があります。
ルームシェアの仕組み
ルームシェアには運営者がいて利用する方法と、知人同士で住む方法があります。運営者は、ルームシェアをする人の契約や退居などの対応をしています。誰がいつ入居・退居するかはわからないですが、人数が増減しても同じ料金で利用できます。一方、知人同士でルームシェアをする場合には、一軒家やアパートを契約し部屋の家賃を折半します。
ルームシェアの料金
ルームシェアで生活をする場合にかかる費用は、毎月7万円~20万円が相場です。治安の良さや交通の便が良い場所、物件の設備の良しあしなどの条件によって相場が高くなります。
ルームシェアのメリット
ルームシェアのデメリット
⑤ 賃貸アパート
賃貸アパートは留学生だけでなく、一般の人も利用しているサービスです。家賃は地域や部屋の間取り、階層や周辺環境などのさまざまな要因によって変わります。都市部の学校に留学するときには、滞在先の候補が見つかりやすいでしょう。
賃貸アパートの仕組み
賃貸アパートはオーナーと賃貸借契約をする必要があります。ただし、日本とは違って仲介店を介さずに自分で現地に探しに行ったり、ネットで探したりしなければなりません。家賃のほかに水道光熱費、インターネット代などを別に支払う仕組みの場合もありますが、家賃に含めるケースもあるので契約時に、しっかりと確認する必要があります。
賃貸アパートの料金
カナダのアパートの家賃は月額20万円~が相場です。グレードの高いアパートに住みたい場合にはさらに費用がかかります。
賃貸アパートのメリット
賃貸アパートのデメリット
⑥ ホテル
ホテルはカナダで観光やビジネス目的だけでなく、留学の滞在先としても活用されています。カナダの都市部や観光地には多数のホテルがあり、さまざまなグレードの施設に宿泊できます。観光シーズンではホテルの予約が難しい場合がありますが、閑散期では割安に泊まれる可能性もあります。
ホテルの仕組み
カナダのホテルの仕組みは日本と大差ありません。利用する前に滞在期間を決めて予約し、料金の支払いをして滞在する仕組みです。滞在中はハウスキーピングによる部屋のクリーニングや、ベッドメイクなども受けられるので快適に過ごせます。
ホテルの料金
ホテルに滞在する場合、1泊あたり10,000円~1.5万円程度が最低ラインです。どのグレードのホテルに宿泊するかによって費用は異なります。1泊10,000円としても、月額に換算すると30万円もかかるので割高になりやすい滞在方法といえます。
ホテルのメリット
ホテルのデメリット
⑦ Airbnb
民泊の斡旋サービスAirbnbはカナダでも人気があります。Airbnbは空いている部屋や家を貸してビジネスをしたい人と、宿泊先を探している人の橋渡しをしています。Airbnbを利用して住まいを見つけて留学期間中ずっと住んだり、他の住まいを転々としながら生活したりすることも可能です。
Airbnbの仕組み
Airbnbはホストが部屋や家を宿泊先として提示し、ゲストが候補の宿泊先を選んで申し込む仕組みの民泊プラットフォームです。住む場所を探したり、支払いをしたりするときにもAirbnbのシステムを使えます。個人と直接連絡を取って借りることもできますが、物件を探すのが難しく、支払いトラブルが起こり得るといった問題があります。Airbnbはこのような問題を解決できるサービスとして世界的に使われています。
Airbnbの料金
Airbnbは1日あたり3,000円~1万円くらいが相場です。都市部ではやや高額ですが地方に住めば1日あたりの料金が抑えられ、学生寮に宿泊するよりも安くなる場合もあります。
Airbnbのメリット
Airbnbのデメリット
カナダ留学の滞在先を見つける6つの方法
カナダ留学で住まいを見つける方法は以下の6つがあります。
- 学校の滞在先手配サービスを利用する
- 現地で直接、自分で住まいを探す
- インターネットで住まいを探す
- 知人からの紹介で住まいを探す
- 留学エージェントの滞在先手配サービスを利用する
- カナダの留学生向け住まい専門サービスを利用する
この6つの方法について紹介していきます。
学校の滞在先手配サービスを利用する
多くの学校では、滞在先の手配サービスを提供しています。このサービスは、学校に申し込んだ学生を対象としたもので、手配料として約250ドルがかかる場合が一般的です。
学校に学生寮がある場合、空きがあれば利用できます。入学が決まった時点で希望を伝え、学校からの連絡を待ちましょう。また、ほとんどの学校でホームステイの手配も可能です。さらに民間企業が運営する学生寮と提携している学校では、その学生寮を利用できる場合もあります(空き状況によります)。
現地で直接、自分で住まいを探す
カナダでは、自分で住まいを探す文化があります。住みたい地域を実際に歩き回り、「vacancy(空室)」と書かれた看板のあるアパートやコンドミニアムを見つけて問い合わせをします。日本のように不動産業者が仲介することはほとんどなく、直接やりとりをするのが一般的です。
この方法では、現地のオーナーや管理人と英語でやりとりする必要があるため、英語力が求められます。また、すぐに入居できるとは限らないため、それまでの仮の住まいを用意しておくことが大切です。さらに、家具は基本的に自分で揃える必要がある点も注意が必要です。
インターネットで住まいを探す
カナダでも、日本と同様にインターネットを使って住まいを探すことができます。最近では、「Vacancy(空室)」の看板を出すよりも、オンラインで借り手を募集する方法が主流になっています。特に、一軒家の一部を間貸しするような物件は、インターネットでのみ募集しているケースが多いです。
インターネットで物件を探す場合も、不動産業者を介さず、貸主と借主が直接やり取りするのが一般的です。また現地のサイトを通じて直接物件を探し、契約することも可能です。
ただし、この方法には注意が必要です。特に留学生の場合、オーナー側が契約を断ることが少なくありません。これは、貸主が「本当にカナダに来るのか」や、借主が「物件が実在するのか」といった不安を感じるためです。このような理由から、契約までに時間がかかることもあります。
知人からの紹介で住まいを探す
カナダに知人がいる場合、住まいを紹介してもらえることがあります。また、カナダ到着後に現地のカナダ人学生や留学生仲間、地元の人々を頼って住まいを見つける方法もあります。
しかし、知人は不動産の専門家ではないため、以下の4つの点に関して注意が必要です。
- 忙しくなったり、状況が変わったりして途中で手伝いを断られる場合がある。
- 紹介だけをしてもらい、具体的なやり取りは自分で行うよう求められることがある。
- 貸主が「貸してもいいかな」と思っただけで正式に決まらず、後から断られることもある。
- トラブルが発生した場合、紹介してくれた知人との関係が気まずくなる可能性がある。
知人の紹介は便利な方法ですが、こうしたリスクを理解した上で進めることが大切です。
留学エージェントの滞在先手配サービスを利用する
留学エージェントを利用すると、留学先の学校と住まいの両方を手配してもらうことができます。
ただし、留学エージェントの主な業務は学校との橋渡しであるため、住まいの選択肢が限られる場合があります。それでも、留学先と住まいを一つの窓口でまとめて手配できる点は大きなメリットです。
注意点として、留学エージェントのサービスは通常、学校への申し込みが前提となります。そのため、学校の申し込みをしていない場合、滞在先のみの手配を断られることが多い点を覚えておきましょう。
カナダの留学生向け住まい専門のサービスを利用する
カナダ留学では、留学生向けに住まいの手配を専門とするサービスがあります。このようなサービスを利用すれば、自分のライフスタイルや希望に合った住まいを見つけることができます。
例えば、「プライベートな空間で趣味を楽しみたい」「集中して勉強できる環境がほしい」などのニーズに応じて、最適な部屋を紹介してもらえます。また、一部のサービスでは滞在中に発生したトラブルへの対応や、日本語によるサポートを提供している場合もあり、留学生にとって安心です。
カナダ留学をより快適にするために、以下のような専門サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
会社名 | Vanmates | byspic(バイスピック) | GEC Living (ジーイーシー・リビング) | Life Assistant Canada (LAC) | Silverstone (シルバーストーン) | vancouver.no.ouchi |
---|---|---|---|---|---|---|
日本語アシスタント | 〇 | ✖ (英語のみ) | △ | 〇 | ✖ (英語のみ) | 〇 |
日本人スタッフ | 〇 | ✖ | △ | 〇 | ✖ | 〇 |
スタッフ所在地 | バンクーバー、トロント、モントリオール | トロント | バンクーバー | バンクーバー | バンクーバー | バンクーバー |
カバー地域 | ホームステイ:バンクーバー、ビクトリア、トロント シェアハウス:バンクーバー、トロント、モントリオール | グレーター・トロントエリア | メトロバンクーバー | メトロバンクーバー | バンクーバー | メトロバンクーバー |
部屋タイプ | ホームステイ、シェアルーム(個室)、完全プライベート物件 | ホームステイ、民間企業運営の学生寮:(1軒家タイプで6軒、個室、それぞれにマネージャー在中 | 民間企業運営の学生寮:ビル6棟の各ユニットをシェアルーム、個室で使用(バスルーム共同、専用選択できる、 但し台所、他は共同) | ホームステイ、シェアルーム(個室) | 民間企業運営の学生寮:ビル2棟の各ユニットをシェアルーム、個室で使用(バスルーム共同、専用選択できる、但し台所、他は共同) | ホームステイ、シェアルーム(個室) |
家賃 | ホームステイ:1週間325ドル~、シェアルーム:1ヶ月1,200ドル~ | 物件によるが安め(1ヶ月ごとの支払いが基本、日割り、週ごとも相談可) | 1ヶ月1,250ドル~(Wi-Fiを含む光熱費)(保証金、最初にかかる手配料は別) | 1ヶ月1,100ドル~(Wi-Fiを含む光熱費)(保証金、最初にかかる手配料は別) | 1週間320ドル~(Wi-Fiを含む光熱費)(保証金、最初にかかる手配料は別) | 物件による |
内見サポート | 〇(無料) | オンラインで物件を選んで、自分で決めることができる(英語で無料アドバイスあり) | ✖ | 〇(有料) | ✖ | 〇(有料) |
日本から申込み | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
空港送迎 | 〇(有料) | 〇(有料) | ✖ | 〇(有料) | ✖ | 〇(有料) |
オリエンテーション | ✖ | ✖ | 〇 | 〇(サポートを申込みの場合) | ✖ | ✖ |
サポート | 〇(紹介物件滞在中に住まいに関してのサポート) | 〇(紹介物件滞在中に住まいに関してのサポート) | ✖ | 〇(有料) | ✖ | ✖ |
引越しサポート | ✖ | 〇(有料、トロント市内) | ✖ | 〇(有料) | ✖ | 〇(有料) |
家具 | 全物件家具付き(ベッド、机、収納、台所用品)、ただしプライベート物件は家具がついていないところも。IKEAの購入サポートあり | 〇(ベッド、机、台所用品) | 全物件家具付き(ベッド、机、台所用品) | 全物件家具付き(ベッド、机、台所用品) | 全物件家具付き(ベッド、机、台所用品) | 全物件家具付き(ベッド、机、台所用品) |
最低滞在期間 | ホームステイ:1週間~、シェアルーム:1ヶ月~ | 3カ月(応相談) | 90日 | 3カ月(応相談) | 5週間 | 3カ月(応相談) |
未成年の住まい手配 | 〇(ホームステイのみ) | 〇(ホームステイのみ) | ✖ | 〇(ホームステイのみ) | ✖ | ✖ |
支払い方法(カナダ国外から) | クレジットカード、海外送金、wise | オンラインカード決済、口座送金 | オンラインで送られてくるリンクから支払い | wire transfer またはwise | オンラインで送られてくるリンクから支払い | wise、wire transfer、クレジットカード |
支払い方法(カナダ国内) | クレジットカード、海外送金、 | e-transfer、wiseオンラインカード決済、現金、口座送金、口座振り込み | オンラインで送られてくるリンクから支払い | 現金、e-transfer、wire transfer、wise | オンラインで送られてくるリンクから支払い | wise、wire transfer、クレジットカード、e-transfer |
その他 | ・全物件を会社で管理しているため、詐欺のリスクゼロ+契約・支払いも会社相手で安心 | ・親子留学や家族帯同留学にも対応・詳しいトロント生活案内パンフレット・韓国人の利用者が多い・日本の大学からの夏の短期滞在手配の実績あり・Language Canada(カナダの語学学校が加盟している協会)からの抜き打ち検査でも優秀のお墨付き | ・ | バンクーバーにある約90校と提携・日本人スタッフ、日本語が話せるスタッフは基本的にいません。サポートには1年間の現地生活サポートも含む | 洗濯代も含まれています。 | ・Co-opプログラム参加留学生を中心に運営・値段安めの物件が多い |
カナダ留学で住まいを探すときの注意点
近年、カナダ留学における住まい探しは厳しさを増しています。カナダ全体で住宅供給が不足しているからです。ですが留学生活を快適に始めるためには、自分に合った住まいを見つける必要があります。
カナダで滞在先を探すに関する注意点やアドバイスは8つです。
- Airbnbによる短期滞在が難しい地域がある
- カナダと日本では物件探しの文化が違う
- ホテル生活から始めるのはリスクがある
- 焦らない
- 先にお金を支払わない
- わからないことは質問する
- 住まいの件で問題が起きたら
- コロナ禍後の住まい探しが困難になっている
それぞれ詳しく解説していきます。
Airbnbによる短期滞在が難しい地域がある
カナダ留学では、6ヶ月以内の滞在なら学生ビザなしでeTA申請(電子渡航認証)のみで滞在が可能です。ただし、短期留学の場合には厳しい制限を受ける州もあります。例えば、ブリティッシュコロンビア州では、”Short-Term Rental Accommodations Act”(短期賃貸住宅法)によって30日以内の短期賃貸契約ができなくなりました。地域によって制限が90日以内の場合もありますが、Airbnbによる短期滞在が全体的に難しくなる傾向にあります。
カナダと日本では物件探しの文化が違う
カナダと日本では賃貸物件探しの方法が異なります。
日本では賃貸アパートを探すときには不動産仲介会社に相談するのが一般的ですが、カナダでは自身で住みたいエリアで空室の物件を探したり、Jpcanada.comやe-mapleなどの日本語のサイトを利用してインターネットで探したりするのが一般的です。またFacebookのMarketplaceを利用することもあります。
ただし内見や交渉事を一人でしなくてはならないので英語に慣れていなければ苦労するでしょう。また、契約の際にはreference letter(推薦状)や雇用証明書を求められることが多いため、留学生は契約できずに苦労することもあります。
ホテル生活から始めるのはリスクがある
留学生活をまずホテルから始め、賃貸アパートを探す人もいます。しかし、ホテル生活が長引けば滞在費が膨らみ、経済的な負担も大きくなります。留学生活では、学費や生活費など、様々な出費が発生するため、住まいにかける費用は可能な限り抑えたいものです。現地で住まい探しをする場合、思うように物件が見つからないことがあります。すぐに入居できない場合も多いです。住まい探しが難航してしまうと、ホテル生活が長期化し、経済的・精神的な負担が大きくなってしまいます。
このような事態を避けるためには、留学前に信頼できる方法で手配しておくことが望ましいでしょう。
焦らない
部屋探しで、焦りは禁物です。「見つからないかもしれない。」という不安から、すぐに決めてしまったり確認することを忘れてしまったりしてしまうかもしれません。
どうしても自分で腑に落ちない、納得できない場合は、いったん見送りましょう。今の滞在先が延長ができるか、出来ない場合は、つなぎとしてホテル・AirBnbなどを探す・ホームステイの延長が可能かの確認・友人宅などの方法があります。
先にお金を支払わない
内見の予約でデポジットの支払いなどを要求されたら支払わないようにしましょう。
詐欺の可能性が高いです。相場より安く、魅力的な物件が多いです。そのため、つい支払ってしまおうと思ってしまいますが、提示されていた物件はなくなっており、支払った後に音信不通になります。
わからないことは質問する
少しでも疑問に思ったことは質問しましょう。また以下の11 個は必ず確認した方が良く、書面で残しておいてください。
- 家賃は幾らか
- 家賃には何が含まれているのか
- デポジットは幾らか
- 家賃以外に支払いが発生するとしたら何か
- 家賃の支払い方法(現金・e-transfer・小切手など)
- 支払いはいつか
- ミニマムステイ期間について
- 共有スペースはどうなっているか
- 家のルールについて(友達を連れて来て良いのかなど)
- ミニマムステイ期間や家のルールなどが守れなかった場合どうなるのか
- 退去時の確認
住まいの件で問題が起きたら
まずは、家主や管理者に相談してみましょう。それでも解決しない場合は、退去を検討することも選択肢の一つかもしれません。
また、ルールに基づいて公平な判断を求めたい場合は、各州の住宅部門に問い合わせてみるのも一案です。ただし、すべての問い合わせに対応してもらえるとは限りません。
コロナ禍後の住まい探しが困難になっている
新型コロナウイルスの影響により、カナダの住宅事情は大きく変化しました。シェアハウスやシェアルームでの感染リスクを懸念する人が増加し、その結果、個室や独立した物件への需要が高まっています。物件不足が深刻化し、家賃が全体的に高騰している状況です。
このような留学生の住まい不足を解消するため、カナダで住宅紹介サービスを提供する会社が増加しています。中には日本からでも契約手続きが可能なサービスもあり、留学前に安全で安心な住まいを確保する方法としてよく選ばれています。
カナダ留学で知っておきたい住まい関連の専門用語
カナダ留学をするときには、あらかじめ住まい関連の英語を知っていると便利です。これだけ覚えておけば安心のカナダで住まいに関する主な用語16選は以下の通りです。
- Deposit (デポジット)
- Receipt (レシート)
- Landlord (ランドロード)
- Tenant (テナント)
- Utility (ユティリイティ)
- Internet (インターネット)
- Landry (ランドリー)
- One bedroom (ワンベッドルーム)
- Bachelor (バチェラー)
- Den (デン)
- Take over (テイクオーバー)
- One month notice (ワンマンスノーティス)
- Rent (レント) / Rent fee (レントフィー)
- Condo (コンド) / Apartment (アパートメント)
- Minimum stay (ミニマムステイ)
- Sublet (サブレット)
それぞれ詳しく説明していきます。
Deposit(デポジット)
Depositとは保証金や預け金のことです。カナダには日本で一般的な敷金や礼金がない代わりに、保証金という仕組みがあります。Depositの上限額は州によって異なるので、契約前に詳細を確認しておきましょう。家賃の未払いや物件の破損などに対する保証として機能します。
またデポジットにも幾つかの種類があり、それも州によって規定があります。以下に代表的な3つの例を挙げます。
- Security / Damage Deposit (セキュリティ / ダメージデポジット)
- Rent Deposit (レントデポジット)
- Key Deposit (キーデポジット)
3つのデポジットの例を説明します。
Security / Damage Deposit (セキュリティ/ ダメージ デポジット)
損害補償金、契約時に支払い、契約終了まで家主が預かります。家賃の未払いや、テナントが入居しなかった場合、通常の摩耗や破損を超える損害の場合などに使用されます。
Rent Deposit (レント デポジット)
家賃保証金として、入居時に2か月分の家賃を支払います。通常は最初と最後の月の家賃に充当されます。トロントのあるオンタリオ州は、このルールに則っています。
Key Deposit (キー デポジット)
鍵の紛失、破損をカバーするための保証金です。
Receipt(レシート)
Receiptとは領収書のことで家賃やDepositなどの支払いの証明となる重要な書類です。トラブル防止のため支払いの都度Receiptを受け取り、保管しておくことが大切です。二重請求などの問題が発生した際の証拠として役立ちます。
Landlord(ランドロード)
Landlordとは日本でいう大家さんにあたります。賃貸契約は一般的にLandlordとの間で締結します。一般的に水回りの故障や設備の不具合など、物件に関する問題が発生した場合は、Landlordに連絡して対応を依頼します。
Tenant (テナント)
Tenantとは、賃貸物件の借用者のことです。日本でも「テナント募集」といった広告を見ることがありますね。
Utility(ユーティリティ)
Utilityとは水道、電気、ガスなどの公共料金のことです。「Utilities included」と表示されている物件では、これらの料金が家賃に含まれています。ただし、「Water included」(水道代のみ含む)など、一部のUtilityのみが含まれているケースもあるため、契約前に詳細を確認することが重要です。
Internet(インターネット)
「Internet / Wi-Fi included」と表示されている物件では、インターネット回線が設置済みで、利用料金が家賃に含まれています。学生寮では一般的にインターネットが含まれていますが、賃貸アパートやAirbnbでは物件によって異なります。契約前にインターネットの利用条件や、通信速度についても確認しておくとよいでしょう。
Laundry(ランドリー)
Laundryとは洗濯設備のことです。「Laundromat (ランドロマット)」はコインランドリーを意味しています。アパートや学生寮では、コインランドリー (有料)で設置されていることをが多いです。料金や利用可能時間は、物件によって異なります。
One bedroom(ワンベッドルーム)
One bedroomとは寝室が1つある物件を指し、日本の1LDKに相当します。リビングと寝室が分かれている間取りが特徴です。
Bachelor(バチェラー)
Bachelorは、日本でいうところのワンルームタイプの物件を指します。「Bachelor apartment」や「Studio (ステューディオ)」とも呼ばれ、リビングと寝室が別れていない単身者向けのコンパクトな物件です。
Den(デン)
Denとは多目的に使用可能な追加の空間を示す間取り表記です。書斎やホームオフィス、ちょっとした物を置くスペースとして利用できる部屋がある場合、「1BR + Den」(1ベッドルーム+デン)のように表記されます。Denの仕様は物件によって大きく異なり、明確な基準がないため内見時に実際の広さや使い勝手の確認が重要です。
窓がない部屋をDen、温室のような日当たりの良いガラス張りの多目的空間をSolarium (ソラリウム) と使い分けています。
Take over(テイクオーバー)
Take overとは、前の入居者が残していった家具や備品を引き継ぐ形式の契約です。最近はほとんど聞きませんがカナダでは、Landlordの承認があれば家具を残したまま退去することが可能です。Take over契約では、これらの家具を買い取る形で新規契約を結びます。通常の契約より初期費用を抑えられる可能性があります。
One month notice(ワンマンス・ノーティス)
One month noticeとは、1ヶ月以上前に書面で通知することで借主が賃貸契約を解約できる条項です。
カナダでは基本的に1ヶ月単位の契約が主流なので退去する際には1カ月前の告知が必要です。One month noticeを怠ると、出て行く予定の月の分の家賃も支払わないとなりません。
オーストラリアなどでは1週間単位で住まいを変更できるため、同じように住まいを変更できると勘違いしてしまわないように注意が必要です。
Rent (レント) / Rent fee (レントフィー)
Rentとは家賃のことです。カナダの賃貸物件では、一般的に毎月の家賃(Monthly rent)として表示されます。賃貸契約時には、支払期日、支払方法、支払先などの詳細を必ず確認しましょう。
Condo (コンド) / Apartment (アパートメント)
「Condo」 は 「Condominium」(コンドミニアム)の略で、分譲マンションやアパートのことを指します。「Apartment」は賃貸のマンションやアパートを指します。
日本では、明確な定義はありませんが、マンションは断熱性や気密性が高く、大きくて高級感のある建物、アパートはやや小規模でマンションより家賃が安いというイメージで使い分けられているようです。分譲マンションの1ユニットを借りる場合でも、それが賃貸であれば 「Apartment」 と表現されるため、少々わかりづらい部分があります。
カナダでも似たような区分があり、「Condo」 は日本でいうマンションのイメージ、「Apartment」 は日本のアパートのイメージに近いものです。
Minimum stay (ミニマムステイ)
Minimum stayとは、最短滞在期限のことです。物件によってミニマムステイは「3ヶ月」「6ヶ月」「1年」と決められていることが多いです。
どうしても決められたミニマムステイより短い期間で退去せざるを得ない場合、デポジットが返却されないなどがルールになっています。
Sublet (サブレット)
Subletとは、また貸しのことです。元の借り主は大家(ランドロード)との契約を維持したまま、別の人に部屋や一部のスペースを元の借主が日本へ一時帰国をする際などに一時的に貸し出します。
Sublet が許可されていない場合や契約違反となる場合もあるため大家の許可を得ることが重要です。
カナダの住まい専門のサービスを利用して不安を減らそう!
カナダ留学で住まい探しをするなら、住まい専門のサービスを利用するのがおすすめです。ホームステイや学生寮、ルームシェアなどでは、シャワーやトイレを含めてほとんどの生活空間を共有することになります。ルームシェアに慣れていないとストレスになってしまいかねません。日本とカナダの文化の違いもあるので、慣れるまで苦労が続く可能性もあります。他の留学生との付き合い方も、国境を越えた付き合いになるため大変なことが多々あります。
柔軟な対応力があるのが住まいの専門サービスのメリットなので、不安があるときには気軽に相談しましょう。私がおすすめする住まい専門サービスは「Vanmates」です。
Vanmatesは、カナダへの留学や移住をサポートする日本語対応の不動産サービスで、バンクーバー、トロント、モントリオールを中心に、ホームステイやシェアハウスの個室を提供しています。
Vanmatesの特徴は、まず対応エリアの広さです。ホームステイはバンクーバー、ビクトリア、トロント、シェアルームはバンクーバー、トロント、モントリオールとカナダの主要都市をカバーしています。料金はホームステイが1週間$325~、シェアハウスが1ヶ月$1,200~と、滞在期間や予算に合わせて選べます。
内見時はもちろん、物件の滞在期間中に困ったことがあればサポートを受けられます
家具が付いていない物件であればIKEAでの購入サポートも付いています。
支払い方法は、日本からはクレジットカードや海外送金、カナダ国内ではe-transferが利用可能で便利に手続きができます。
Vanmatesは、カナダでの住まい探しをトータルサポートし、滞在期間や時期に合わせた柔軟なサービスを提供しているのが特徴です。日本語対応のサポートは、初めてのカナダ留学に不安を感じる人にとって心強い味方となるでしょう。
カナダ留学準備で安心できる滞在先を見つけよう!
カナダ留学が決まったら、早めに住まいを見つけて、現地の環境にしっかり適応できるよう準備を整えることが重要です。多くのカナダの学校では、学生寮やレジデンス、ホームステイなど、さまざまな滞在先の選択肢を提供しています。どのような選択肢があるのか、まずは学校や留学エージェントに確認してみましょう。
共同生活に不安がある方や、プライベートな空間を確保したい方には、賃貸アパートを借りるのも一つの方法です。ただし、カナダでは物件を自分で探すのが一般的で、不動産屋が物件を紹介してくれることは少なく、英語でのやり取りが必要になることを覚えておきましょう。
住まいの専門サービスを利用すれば、あなたの希望にぴったり合った滞在先を見つけることができます。プロのサポートを受けることで、より快適で充実した留学生活を送るための安心・納得できる住まいを手に入れましょう。
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